今日の1番の火葬はラブラドールの火葬でした。
ラブラドールの中でも今回の体重は20キロという比較的小さな部類にはいる小ぶりのラブラドールちゃんです。
通常は、Ｓ火葬を準備して万全を期すのですが、今回は小ぶりだしその準備をしないまま火葬にはいってしまいました。
火葬開始してすぐに異変に気付きました。
火葬炉の燃焼の具合が凄い勢いなのです。心配で車から顔を出して煙突を見て見ると火柱が立っています。でもまだ黒煙は出ていません。
通常、20キロ位のラブラドールではこの様な火柱が火葬始めてすぐに出ることはありません。しかし、出ているのです。
急きょ、M火葬に変更です。
火柱が立っているので、これからドンドン燃え具合が激しくなり黒煙が出てしまう火葬になる可能性があります。
そこで、開発したM火葬を行いました。
的中です。火葬炉の中の燃え具合もすぐに治まり通常の火葬炉の燃焼に戻ってくれました。
また、外に顔を出して煙突の所を確認しましたら、全く問題なく通常の綺麗な透明な排気に変わってくれています。
今朝方、火葬炉に敷いてあるマットの交換をして新しいマットなので「ラブラドールから出てきた脂分をこのマットが十分吸収してくれるので大丈夫だろう。」と高を括ってしまったのが良くなかったのです。
通常のラブラドールは筋肉質なので、あまり燃え上がることはありませんが、時々このように燃え上がるラブラドールちゃんもいるのですね。
そういえは、以前もこのような事がありました。
その時は、S火葬も、M火葬も開発していなかったので、火葬炉メーカーから教えて貰った空気を入れないで燃焼を止める火葬方法を行いました。
この方法ではすぐには止まらないで、火葬炉の中の空気が使い切るまで燃え続けてから燃焼が止まります。緊急の場合には、役立たないですね。それに加えて、開発したM火葬は直ぐに対応できて本当に助かります。
こうして難を逃れました。
昼間でしたので火柱はあまり目立たなかったと思いますが、夜間でしたら大変よく目立ったでしょう。
火柱の防止方法を現在研究開発中です。
夜間火葬にはどうしても必要な技術になりますので、このような急激な燃焼を伴うペットで色々は方法を試して試行錯誤を重ねていきたいと思っています。
火葬時間は、75分間でした。
火葬中も、20キロのラブラドールにしては珍しく、受け皿に溜まった脂分が火葬台の下から炎を噴き出して燃えています。75分でその脂分も燃え尽きてくれましたので、終了できました。
火葬したお骨は、真っ白でとても綺麗でしたが、頭の部分が前と後ろと半分に割れてしまっていました。病名に「上顎に癌」とお客様が申告してくれていましたが、きっとそれが原因で頭蓋骨の上顎からお骨が蝕まれて弱くなっていたものだと思います。
そのお骨も丁寧に6寸の骨壺に上手く綺麗に入れてお持ち帰りいただきました、。
お客様もホットした表情でした。キットもっと悪くなっていると思っていたのでしょうね。
ご冥福をお祈りいたします。
